とりとめ

遠い将来の思い出/やや近い将来への忘備録

ナンセンスなこと

【学振に落ちた愚痴】

学振に落ちた。

何かに失敗したからといって、投げ遣りになるのはナンセンスである。

しかし今回の事は、大学受験以来の契機であるような気がするから、感じた事を率直に書き留めておかねばならない。と言い訳をして愚痴を吐き出す。

 日本学術振興会特別研究員制度は、「我が国の優れた若手研究者に対して~研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図る制度です」。

D1とD2が共に応募するDC2に、D2の段階で特に惜しくもない落ち方をして、自分は研究者に向いてないと宣告された様な気がした(助成金一つの結果で丸ごとの適性を語るなんてナンセンスだ)。

一番低かったスコアは研究業績。次に研究者としての将来性。 マシだった研究計画は先生に散々添削してもらったのだから当然として、前二者はそのまま私個人の評価だろう(都合のいい部分だけ個人の責任に帰するなんてナンセンスだ)。

自分には研究者としての才能もないし(自らの不幸を才能や環境のせいにするなんてナンセンスだ)、24時間365日研究に打ち込まねばという理想の半分も努力して来なかった(ワークライフバランスをちゃんと考えないといけない今の時代に、そんな理想はナンセンスだ)。

自分がそんなに才能もない+努力もできない人間であることは、大学受験に失敗した時から判りきっていたことなのに(学部の同期はもっと優秀で、研究者への道を突き進んでいるのだから、大学名で決めつけるなんてナンセンスだ)、

どうして最高峰の頭脳がぶつかり合う研究の世界に(研究者、あるいは専門家は本当に分野で一番優秀な人種なのか? 専門性のある仕事をしようとしている身だからこそ、過当な専門家主義に陥るのはナンセンスだ)、

博士課程に来てしまったのか?(どうせ高校生~修士学生の間は、博士に進まないなんて選択肢を考えもしなかったんだから、今更そんなこと考えるのはナンセンスだ)