とりとめ

遠い将来の思い出/やや近い将来への忘備録

読書録

藤垣(編)『科学技術社会論の技法』

藤垣裕子(編)『科学技術社会論の技法』東京大学出版会(2005) 買ったのは学部生時代だったと思うから、もう10年前か。 本書は当然ながら、学問として種々の問題を分析する方法論を提示したものである。しかし読んでみて、科学技術の現場に携わる自分とし…

Collins・Pinch『迷路のなかのテクノロジー』

Harry Collins and Trevor Pinch著、村上陽一郎・平川秀幸 訳、『迷路のなかのテクノロジー』、化学同人、2001。学部時代の授業の参考書。科学を扱った同著者の『七つの科学事件ファイル――科学論争の顛末』(化学同人、1997。以下、「前作」)の続編で、技術…

三崎亜記『となり町戦争』

一地方公務員が、何をさせられたらそんな達観モードになってしまうのか? 理不尽に憤ったり、それを回避しようとしたり、そういった考えうるプロセスは「戦争」の一語で全てすっとばされてしまうのか? 所詮小さな地方自治体の政策、というスケールに過ぎな…

本多勝一『日本語の作文技術』

私見は水色で記述する。本多勝一、〈新版〉日本語の作文技術、朝日新聞出版、2015。 初版は1982年。ネット(togetter)上で見かける。どのページかは忘れたが、「著者の思想はアレだけど、この本の実用性は確か」みたいなことが言われていたように思う。 第…